暗記学習を支えるアプリを作っています。
ただ、作りたいのは「勉強をアプリに置き換えるもの」ではありません。
むしろ、主役はノートでいいと思っています。
子どもがノートに書く。
答えを見る。
自分で丸をつける。
間違えたところを確認する。
その学習そのものは、人間がやる。
アプリが担うのは、その横で「苦手を見失わない」ことです。
昨日つまずいたもの。
その場ではできたけれど、時間を置くと怪しいもの。
もう一度思い出した方がいいもの。
そういうものを、人間の記憶だけに頼らず、静かに追いかける仕組みを作りたいと考えています。
今回、その考えを3つのnoteアカウントで、別々の角度から書きました。
同じ暗記学習アプリの思想でも、見る角度を変えると、かなり違う記事になります。
1. 名無しマッチ版:保護者・教育関係者向け
最初の記事は、いちばん正面から書きました。
英検前の単語暗記で、親子の空気が悪くなることがあります。
昨日やった単語なのに、今日また書けない。
親はつい「昨日やったやん」と言ってしまう。
子どもは黙る。
親も焦る。
でも、本当に悪いのは子どもなのか。
この記事では、そこから書き始めています。
その場でできたことと、時間を置いて思い出せることは違います。
だから、暗記学習では「忘れないように頑張る」だけでなく、「忘れる前提で、もう一度出会える仕組み」が必要なのではないか。
そういう考え方を、保護者や教育関係者に向けて書きました。
2. 燃えかすマッチ版:親子のしんどさから見る
2本目は、少し本音寄りです。
家庭学習は、きれいごとだけでは回りません。
試験日は決まっている。
単語は残っている。
覚えたはずのものを忘れている。
でも、本人はそこまで危機感がないように見える。
そうなると、親の声はどうしても強くなります。
ただ、それを続けると、暗記学習そのものが嫌な時間になってしまう。
この記事では、暗記学習を「親子の消耗」という角度から書きました。
必要なのは、もっと気合いを入れることだけではない。
昨日つまずいた単語を見失わない仕組み。
親が全部を覚えていなくても、復習が切れない仕組み。
子どもが「今日はこれをやればいい」と見えやすくなる仕組み。
そういうものがあれば、親も子も少し楽になるのではないか、という話です。
3. SFマッチ版:記憶をシステムとして見る
3本目は、かなり抽象度を上げています。
人間の記憶は、かなり頼りないものです。
昨日覚えたはずのことを、今日忘れる。
さっき見たはずの言葉が、もう出てこない。
何度も確認したはずなのに、本番になると思い出せない。
これは子どもだけではありません。
大人も忘れます。
だから人間は、昔から記憶を外に出してきました。
メモを書く。
カレンダーに予定を入れる。
チェックリストを作る。
付箋を貼る。
ノートにまとめる。
暗記学習も、同じように考えられるのではないか。
この記事では、暗記学習を「記憶力」ではなく「状態管理」として見ています。
この単語は、まだ出会っただけなのか。
一度は書けたのか。
翌日も思い出せたのか。
時間を置いても残っているのか。
何度も同じところでつまずいているのか。
こうした状態を、人間の感覚だけで管理するのは難しい。
だから、学習の状態を見失わない仕組みがいる。
そういう意味で、私が作ろうとしているものは、単なる単語アプリというより、小さな暗記学習エンジンに近いのかもしれません。
3つの記事に共通していること
3つの記事は、文体も読者も違います。
ただ、根っこにある考え方は同じです。
暗記学習を、根性論だけにしない。
でも、学ぶ行為そのものをアプリに渡しすぎない。
主役は、子どもとノートでいい。
アプリは、その横で苦手を見失わないように支える。
その日できたことと、時間を置いて思い出せることは違う。
だから、「勉強した」で終わらせず、「思い出せる」まで追いかける。
この考え方を、これから少しずつ形にしていきます。
まずは英検単語から。
でも、英語だけで終わらせるつもりはありません。
漢字でも、理科でも、社会でも、暗記が必要な学習では似たような困りごとが起きます。
その場ではできる。
でも、翌日には忘れる。
どこでつまずいたか分からなくなる。
テスト前に慌てる。
そういう学習を、少しでも見通しやすくしたい。
そんな考えで、暗記学習アプリを開発しています。
3本まとめ
同じテーマでも、保護者向けに見るのか、家庭のしんどさから見るのか、記憶とシステムの話として見るのかで、見え方はかなり変わります。
暗記学習に必要なのは、もっと便利なアプリそのものではなく、苦手を見失わない仕組みなのかもしれません。